同じ介護士でも、勤務する施設によって業務内容・業務範囲も大きく違ってきます。
そのため、求人を選ぶ際に職場となるかもしれない介護施設の種別を基準に選ぶという方も、少なくないのでは?
なかでも、特別養護老人ホームと有料老人ホームの業務の違いについてはよく相談されます。
そこで今回は、特養と有料の違いについて介護士目線でご紹介したいと思います。
同じ介護士でも、勤務する施設によって業務内容・業務範囲も大きく違ってきます。
そのため、求人を選ぶ際に職場となるかもしれない介護施設の種別を基準に選ぶという方も、少なくないのでは?
なかでも、特別養護老人ホームと有料老人ホームの業務の違いについてはよく相談されます。
そこで今回は、特養と有料の違いについて介護士目線でご紹介したいと思います。
老人ホームには、身体的に介護を必要とする高齢者の他に、認知症によって自活や在宅介護が困難となった高齢者も多く入居している。
特別養護老人ホームには介護度3以上の高齢者、つまり常に介護が必要である高齢者、または重度の認知症を抱える高齢者のみ入居することができる。
一方、有料老人ホームの場合は、介護が必要である高齢者から介護が不必要な高齢者、重度から軽度の認知症高齢者まで幅広く受け入れている。
重い認知症だと、介護を拒絶したり粗暴行為(暴力行為)はあまりみられないが、重い認知症とは違い初期の認知症になると、自身の汚物をベッドの下に隠したり、自分はまだ排泄可能だと言ってオムツの着用を拒否してしまう高齢者が少なくないそうです。
有料老人ホームでは身体も元気な高齢者が多いので、夜間の徘徊や介護士に対して暴力も少なくないそうです。
そういった面で、同じ介護士でも特別養護老人ホームと有料老人ホームとでは業務の違いがあると言えます。
軽度の認知症のみだとグループホームという介護施設が利用可能だが、認知症に加え常時職員の介護が必要な高齢者はグループホームには入居不可能です。
また、特別養護老人ホームだと場合によっては5年以上待たされる入居待ちの高齢者が今現在全国で50万人超となっています。
介護施設を検討する場合は、緊急を要する状況がほとんどなので、公営の施設に入居不可能な高齢者が有料老人ホームを選択するといった場合が多いそうです。
有料老人ホームは民間企業により運営されているので入居者へのサービス以外にも、利用者家族へのサービス配慮も行っている施設が多く見られる。
なおかつ都心部にある施設だと駅近な場合が多く、毎日通勤する介護スタッフにとって働きやすい環境と言えるでしょう。
郊外になると車通勤がほとんどなのであまり気になりませんが、都心部では電車通勤となるのでこうした立地条件にも働きやすさの差が出てくる。
有料老人ホームの場合、一番の目的は施設運営の会社利益となっている。
売り上げを上げるために会社を大きくする必要があり、そのためには人材は必要不可欠である。
人材を確保するため介護士の働きやすい環境を構築することに力を入れている施設も多く見られます。
また、施設内の設備を新しくすることで、入居を検討している利用者に対して大きなアピールポイントになることでしょう。
一方特別養護老人ホームは、運営費の大半を介護報酬といった国からの助成金でまかなっている。
そのため、施設を運営するにあたって利益にこだわる必要がないことからほとんどの施設が最低限の設備を使用しています。
介護職員や利用者家族へサービスをアピールすることより、利用者へサービス提供をすることを重点としている。
国の補助を受けながら運営される特別養護老人ホームは、一定の基準が設けられており、入居者様、立地条件、施設設備など施設ごとの大きな差はありません。
一方の、民間企業が営利目的で運営する有料老人ホームで働く際は注意が必要。
格安を売りにする老人ホームは、施設がホテルなどを再利用した居ぬきだったり、設備が整ってないなど、労働環境が酷い場合があります。また、立地に関しても、土地の価格が安い駅から離れた場所に建てられていることも。
利用者目線で職場を見ると、求人情報だけでは見えない労働環境があります。転職を検討している方は、視野を広く持って仕事を探しましょう。