介護の現場では、大抵「早番」、「遅番」、「夜勤」といった三交代制のような交代制が一般的です。さらに、「早番2つ・遅番2つ」と細かく分けているところもあります。
特に夜勤は、医療や福祉関係の現場では必要不可欠です。「派遣社員であれば、夜勤専従がいい」と聞いたことはありませんか?
しかし、実際はどうなのか気になりますよね。そこで、夜勤と日勤の仕事について比較しどちらが合っているかまとめてみましたので、派遣社員を考えているようであれば、どちらが自分に合っているか参考にしてみてください。
介護の現場では、大抵「早番」、「遅番」、「夜勤」といった三交代制のような交代制が一般的です。さらに、「早番2つ・遅番2つ」と細かく分けているところもあります。
特に夜勤は、医療や福祉関係の現場では必要不可欠です。「派遣社員であれば、夜勤専従がいい」と聞いたことはありませんか?
しかし、実際はどうなのか気になりますよね。そこで、夜勤と日勤の仕事について比較しどちらが合っているかまとめてみましたので、派遣社員を考えているようであれば、どちらが自分に合っているか参考にしてみてください。
日中と夜間の仕事内容は大きく違います。まず、日中と夜間ではご利用者様が「起きているか」「寝ているか」といったところから大きく違ってきます。
ご利用者様が起きている日中は、「食事、排泄、入浴」といった三大介護が仕事の中心となっています。
夜間であればご利用者様が寝ているため、こうした介護は基本的に必要がなく、日中に比べ仕事量は格段と減ります。
しかし、排泄の介助は頻度は少なくても必要です。また、施設内の巡回があるため、夜勤は必要な仕事となっているのです。
日中に比べ仕事量は少ないですが、拘束時間が長いのが特徴となっています。
日中の勤務であれば10時開始とすると、休憩1時間を含め、19時までの勤務となり、実働時間8時間となります。
しかし夜勤の場合はそうはいかず、現在、夜勤の形態は「9時間拘束」「16時間拘束」の2つあります。
施設により勤務時間は異なりますが、基本的にどちらかの拘束時間となっています。
拘束時間が長く、昼夜逆転生活となるため、体力に自信がないと大変な時間帯だと思われます。
夜勤では、基本給に25%分プラスされる、深夜手当というものが付きます。
これは法律で定められており「22時~5時の労働には労働時間の賃金の2割5分以上の率で計算した、割増賃金を払う」とされていて、正社員、派遣社員関わらず支払われることになっています。
そのため、日勤で8時間勤務するよりも、夜勤のみの方が収入が高くなりやすいのです。
しかし実労働分が固定給を上回ってなければ問題がないため、「固定給」として支払っている施設もあります。
また、給与明細への記載も「深夜時間帯は賃金割増」などとしている場合や、深夜手当を含めた時給を記載している場合など、記載方法も様々です。
実際の支払方法や記載方法は、直接勤務先へ確認してみましょう。
体力に自信があれば、日勤に比べ大変だとしても、深夜手当が付きより多く稼ぐことのできる夜勤の方がやる気が出るかもしれませんね。
ここまでは「仕事量」「拘束時間」「給与」についてお伝えしましたが、介護は自身とご利用者様だけでなく、様々な人と人との関わりが大切な仕事です。ここからはご利用者様についてお伝えしていきます。
確率的な話となりますが、ご利用者様の急変は、夜勤にあたる時間帯に多く見られます。
高齢者施設では、「65歳以上の高齢者」が入居の条件となっていますが、近年高齢化が進み、入居時に80歳以上の高齢者の方も少なくありません。
疾病があったり、認知症であったりと、ご利用者様はさまざまな症状を抱えていらっしゃいます。
そのため、いつご利用者様が急変されるかわからないのです。
夜勤では日勤よりも職員の数が少なく、1フロア1~2人で担当することになるため、何か起きたときでも、他の職員に頼ることができません。
夜間にご利用者様の体調が急変し、死に直面することもあるかもしれません。夜間にお亡くなりになるご利用者様も少なくはないのです。
「もっと早く気付いてあげられれば…」
「あの時こうしてあげられれば…」
その時の自分の責任や後悔の念は誰しもが持ちます。色々考える介護士は多いです。
日勤に比べ、仕事量や給与面では夜勤の方が働きやすく魅力的かもしれませんが、介護士はいつでもご利用者様のお世話をする仕事です。
さらに、命を預かっている仕事です。ご利用者様の緊急時に手を差し伸べることができるのは、介護士であるということを忘れてはいけません。
正社員に比べ派遣社員であれば働き方に融通が利くので、夜勤専従というのも選択肢の1つとなります。
いきなり正社員として日勤から夜勤まですべての業務をこなすのではなく、はじめは派遣社員で夜勤専従として勤務しながら、勤務先の雰囲気を見てみるのもいいでしょう。
しかし、介護士の仕事はご利用者様のお世話であるということを忘れてはいけません。いつどんな場合でも責任がのしかかってきます。
一番はご利用者様への思い、ご利用者様のために働くということを忘れず、それを念頭に置きながら、自身に合った働き方を見つけてくださいね。